
当社が取り扱っている減速機は、皆さんの身近なところでも幅広く利用されています。「こんな小さなもので、大きなことをしているの?」と驚かれるかもしれません。
ここでは、減速機の基本的な仕組みと役割についてご紹介します。
ここでは、減速機の基本的な仕組みと役割についてご紹介します。
減速機とは
Introduction to Speed Reducers
減速機とは、歯車などを用いてモータなどの回転速度を落とし、トルクを大きくするための装置です。一般的に、一定の(高速)回転をするモータなどに取り付けられ、狙った回転数・ トルクに変換します。

モータ単体の特徴
- 一般的に高い回転数
- 高負荷・荷重は苦手(出力トルクが低い)
- 単体のまま使用することもあるが、多くの場合は減速機などで力の変換が必要
減速機+モータにすることで… 回転数は低いが、トルクは高い! 重いものを持ち上げられるようになる! モータのあるところに、ほぼ必ず使われています! |
減速機の仕組み
How Speed Reducers Work
自転車(18段:3×6のギヤ付)を例に考えてみよう!
歯車の大きさ、歯数、歯の大きさなどの異なる歯車を組み合わせて、回転速度やトルクを調整する仕組みになっています。
前輪を1段(ギヤ小)・後輪を1段(ギヤ大)

ペダルをたくさん漕いでも、後ろのギヤはあまり回らない(=回転速度↓)
スピードは遅いけど、弱い力で動かせる。(=トルク↑)
スピードは遅いけど、弱い力で動かせる。(=トルク↑)
前輪を3段(ギヤ大)・後輪を6段(ギヤ小)

ペダルをあまり漕がなくても、後ろのギヤはたくさん回る(=回転速度↑)
スピードは速いけど、強い力が必要。(=トルク↓)
スピードは速いけど、強い力が必要。(=トルク↓)

ちなみに…
元から別々ではなく、減速機とモータが一体になっている機械を「ギヤモータ」と言います。
減速機の使用現場と主な事業
Applications of Speed Reducers
減速機の使用現場
身近なところでは、エスカレーター・観覧車・ダムなどのインフラ・興行施設のほか、工場のベルトコンベアやロボットなどにも減速機は使われています。
意外と皆様の近くにあって、常日頃から見えないところで、生活や暮らしを支えています。
意外と皆様の近くにあって、常日頃から見えないところで、生活や暮らしを支えています。

観覧車

ロボット

エスカレーター
減速機を使用している主な事業
身の回りの大きなものを動かす設備にも減速機が使われています。

インフラ事業
浄水場、下水処理場、水門ゲートなど水関連施設、 発電所などの電力施設、生活の中で使用する多くの施設で使われています。

生産事業
食品工場では加工途中、完成商品の搬送にたくさんの減速機が使われています。
ほかに、化学プラント・自動車工場・物流倉庫などの製造ライン、搬送ラインにも多く使われています。
ほかに、化学プラント・自動車工場・物流倉庫などの製造ライン、搬送ラインにも多く使われています。

交通・物流事業
工場・倉庫の荷の移動、積み下ろしに使用する
天井クレーンや、港湾施設の船荷の積み下ろしに使用する大きなクレーンにも減速機が使われています。
ほかに、空港搭乗ゲート・鉄道ホームドア
ほかに、空港搭乗ゲート・鉄道ホームドア
・ビルエスカレーターなどにも使われています。
